フラフラと食品を見ていた時、角のほうに
ペットショップがあった、ふらふらと足が向いて
子犬たちを眺めた。

15時くらいだったので、お昼寝の時間なのか
ほとんどの犬が眠っていた。

私は小学3年の時からミニチュアダックスフンドを飼っていた。
もともとは犬が苦手だった。近所に居たダッキーという雑種の大きな柴犬が怖かったから。

野良犬がいるから、もし近くに来たら、動かないでじっとしていなさいと
おじいちゃんに教えられていて

グラウンドとかで遊んでいて野良犬がやってきたときは
じっと動かず、犬が興味を失って遠くに行くのを待っていた。

よく行くホームセンターに立ち寄っていつも入り口近くにあるペットショップに行っていた。
そこにいた茶色いミニチュアダックスフンドがとても元気で、気になった。
隣にもクリームベージュの品のよさそうなミニチュアダックスフンドがいたんだけど、対照的でとても静かで
寝ていた。
私はこの茶色のミニチュアダックスフンドが可愛くてしょうがなかった。
動物を飼わないと言っていた母もなぜか興味津々になり、ペットショップのおじさんがその茶色のミニチュアダックスフンドを出してくれた。

ペットショップの人に抱えられたその子は首をグルグル回し、しっぽはちぎれるんじゃないかっていうくらい動かして
手から落ちそうになっていた。

犬なんて怖くて触ったことがないのにましてこの子はとても動く、だから怖かったけど、なんだかとてもかわいかった

そしてその日にその子を飼うことになった。
父には相談せず、母が買ってくれた。

家の形をした段ボールにその子が入れられて
助手席側の後部座席に置いた。

母はまだ買い物があると、ホームセンターへ戻り
私は後部座席に座ってだまってその段ボールを見つめていた。

わさわさ元気に動いているので、屋根の部分がすぐ開いて飛び出してしまった。
びっくりするくらい元気に動くから怖かったけれど、
なんだかうれしい気持ちだった。

私は学校から帰ってからずっと名前を考えていた。

ポケモンの名前をずらずら紙に書いて
そこから決めようとしていた。

そして、マリンの名前をもじってマリリンにした。

母の実家へ行くときも連れて行って
公園で走り回ったり

父と車で出かけるときも連れて行った。
車に乗せた時に後部座席の上の方でおしっこをして
それが背中にかかったときはショックだった。

家でゲームをしていたとき、父の料理をテーブルに乗ってマリリンがほとんど食べた時は
父がものすごく切れていた。

よくゴミ箱をあさるからゴミ箱は高いところに置くようにした。

小学3年のいじめられて寂しい気持ちだったとき
眠りそうになってソファーで丸まっているマリリンをずっと撫でたり。

マリリンが子供を産んだときはとっても幸せな気持ちだった。
はやる気持ちを抑えて学校から帰ってストーブの近くで丸まったマリリンと
乳を吸わんとピーピー泣いている手に収まるくらい小さな犬が居た。

数匹はペットショップに売って、
数匹は母の知人に譲った。

大学に入って、毎日会えなくなっても
たまに帰ると元気な姿を見せてくれた。
マリリンは弟と父が毎晩取り合っていた。

脱腸したり、ヘルニアになったりしたけれど
その都度母が献身的にお世話をして、
片道30分強の動物病院に毎日通っていた。

だから、老犬になってもとても元気だった。

去年の6月にマリリンが死んだ。16歳だった。

数日前からか鳴き声がおかしくなり、食欲もなくなったそう。
夜に病院に連れていき、病院で死んだ。

死んだことを聞かされた時、いつか来ると思っていたし
長生きの犬だったから、よかったような気がした。

数日経つごとに
マリリンとの思い出が浮かんできたことで
とても悲しみが増した。
電車に乗りながら涙が止まらなかった。

たまにマリリンの夢を見るようになった。
クローンを作ってまたマリリンを育てている夢。
だから、どこかにまだ居るような気がしていた。

先週、晴れた日にマリリンのお墓に初めて行った。
ジャーキーと家のお花をお供えした。

とんぼがたくさん飛んでいて、草木も多く、静かで見晴らしのよい田園のところにあった。

お墓は一つだけで、そこに犬、猫の骨がたくさん入っている。

天国で一緒に遊んでね。
楽しい気持ちをたくさんくれてありがとう。

話を戻して


ペットショップの真ん中に、上が開いている箱の中に黒い柴犬が入っていた。
飛び跳ねてとっても元気、
目は少し小さくて、見ていたら愛くるしさで押しつぶされそうな感じだった。
クリアになっている箱の脇には¥30,000という文字
店員さんが近寄ってきて、今なら3万円ですと3回くらい言っていた。
触りますか?と問いかけられて、「大丈夫です」と断った。

なんだか3万円と無邪気そうに遊んで遊んでって飛び跳ねる柴犬を見ていて
胸が締め付けられる思いだった。

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  • HSPライター mana
  • ◆東京の東側在住で、趣味でライターをしています。

    ◆HSPでINFP型の社会に適応しにくいと言われるタイプ。いつも会社を辞めたがる。
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